家具工房巡り

 5月は暇に任せて近隣の家具工房をお邪魔しして色々とレクチャーを受けてきた。その中で気づかされた事は誰のために作るのかと言うこと。下請を30年もやっていると同業者に気に入って貰える様に作るのが次につながるのと、職人のポリシーとしてはお客様のために作る事だけを考えてやっていれば十分だと思っていた。しかし、普通一本100円で買える木のスプーンを1000円出しても買う人がいる。それは買い手が作り手に何がしかのシンパシーを感じてそれを共有したいと思うからではないだろうか。今の自分に足りないものは、周りの評価を気にするよりも信念をもって自分の作りたいものを作る事が大事だと思った。